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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/図書編
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
長恨歌
チョウゴンカ
 中国唐代の詩人・白居易(はくきょい)(772~ 846年)が806年に作った七言120句の長編詩。
 唐の玄宗皇帝(漢詩中では「漢皇」(漢の皇帝)と表現されている)と楊貴妃(ようきひ)の悲恋を描いたストーリー性の高い詩である。
 玄宗皇帝は美しい楊貴妃に夢中になり、楊貴妃やその一族をどんどん出世させるなど、政治をないがしろにするようになる。これに不満を持った安禄山(あんろくざん)が反乱をおこし、楊貴妃もその一族も殺されてしまう。やがて、情勢は変化し、皇帝は都に戻るが、どうしても楊貴妃のことが忘れられない。これを見た部下は道教の修験者に楊貴妃の霊を探させた。修験者はようやくのことで海上の神仙の山にいる楊貴妃の霊と対面するが、このとき彼女から玄宗への伝言を頼まれた。それというのが玄宗と楊貴妃だけが知っている秘密の愛の言葉だったという。
 玄宗と楊貴妃をテーマにした作品はその多くが玄宗の悪政を非難する傾向にあるが、この作品は感傷的な悲恋の歌になっているという特徴がある。中国だけでなく日本でも古くから人気のある作品である。
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