小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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南遊記 |
ナンユウキ |
小説 |
中国、明代の神魔小説で、『四遊記(しゆうき)』のひとつ。4巻18回。明末の本屋・余象斗(よしょうと)の編。五顕霊官大帝華光(ごけんれいかんたいていかこう)を扱った物語で、主人公の華光がさまざまな罪を犯し、そのたびに生まれ変わるが、最後は仏道に帰依するという話で、孫悟空や那托太子(なたたいし)も登場する。
華光は最初は妙吉祥(みょうきっしょう)童子として天界で釈迦如来に仕えていたが、人騒がせな性格で、毒火大王を殺して如来の怒りを買い、下界へ落されて馬耳娘娘(ばじにゃんにゃん)の息子として生まれ変わる。その名は三眼霊光で、強力な神通力があった。だが、父の敵を討とうと霊界へ赴き金槍を盗んで天帝に殺される。こうして華光はさらに生まれ変わる。
こんなことが繰り返されてついに人間界に生まれ変わり、華光となる。だが、相変わらず神通力は持っており、大騒動続きである。さらに死んだ母を慕って地獄に赴き、そこでも騒動を起こすが、実は母というのが妖怪だったことがわかる。妖怪はとある長者の妻を喰い、その姿になり済まして華光を生んだのである。そんな悪行の報いで母は地獄で報いを受けていたが、華光はそれを救出する。
その後、華光は人を喰うという母の病気を治すために斉天大聖(孫悟空)に化けて天界にある仙桃を盗み出す。このため本物の斉天大聖と戦うことになり、それは撃退したものの、その娘が持っていた古髏骨という不思議な武器のために華光は動けなくなる。ここで火炎王光仏が仲裁に入り、華光は動けるようになり、最後は仏道に帰依するのである。 |
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