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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/図書編
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
北遊記
ホクユウキ
小説
 中国明代の神魔小説で、『四遊記(しゆうき)』のひとつ。四巻24回。明末の本屋・余象斗(よしょうと)の編。宋明代に大いに信仰された玄天上帝を主人公にした物語である。
 隋(ずい)の煬帝(ようだい)の時代、天界の最高神である玉帝が何としても地上に降りたくなって自分の三魂のうちの一つを劉(りゅう)氏の子として人間界に生まれ変わらせる。だが、最高神が地上にいるというのは不自然なので、三清天尊(さんせいてんそん)と呼ばれる道教の三人の最高神がやってきて説得し、玉帝の分身であるその子を得度させて蓬莱山(ほうらいさん)に隠棲させる。
 だが、玉帝の凡心は治まらず、さらに哥闍国(かじゃこく)の王子に、次には西霞(せいか)の王子に生まれ変わる。そこで三清がまたやってきて、修業を終えさせる。こうして分身は天へ昇り、玉帝に謁見し、「蕩魔天尊(とうまてんそん)」に封ぜられる。分身は玉帝自身のはずだが、なぜか玉帝の部下になるのである。
 ところでこのころ天界の三十六将が逃げ出し、魔物となって地上で騒動を起こしており、蕩魔天尊はそれを捕えるように命じられる。そこで、その力を身につけるため浄洛国(じょうらくこく)の皇子に生まれ変わり、武当山で修行して得道する。そして玉帝から「玄天上帝(げんてんじょうてい)」に封じられ、「北方真武(ほっぽうしんぶ)大将軍」の称号を与えられる。
 ここから玄天上帝の活躍が始まり、天下をめぐって魔物たちを帰順させ、ついに三十六天将を引き連れて天界へ帰り、彼らを自分の部将とする。こうして天下泰平になるという話である。
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