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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/図書編
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
酉陽雑俎
ユウヨウザッソ
随筆
 中国唐代末期、9世紀中葉の雑記集。段成式 (だんせいしき)(803?~863)編著。正編、続編合わせて全30巻からなる。まるで博物学のように非常に広範な事柄が集められている。君王・道教・仏教・儀式習俗・異国・天界・呪術・食品・料理・動植物・夢・超常現象・珍事・冥界・魚介類・妖怪変化・鳥類のことなど、とにかく何でも集められている。南方熊楠(みなかたくまぐす)はこの書を一風変わった大著述として大いに評価し、プリニウスの『博物誌(はくぶつし)』に比している。何でも集められているせいか昔から荒唐無稽の内容が多いという評価もあった。
 題名の「酉陽」は湖南省の酉陽山(小酉山)に由来するという説がある。「雑俎」とはいうなればごった煮である。また、酉陽山の下の石穴に古代の穆(ぼく)天子が奇異な書物を大量にしまっていたという伝説がある。それで、『酉陽雑俎』とは奇異な事柄を集めたごった煮という程度の意味になるようだ。
 シンデレラ物語は同型の物語が世界中にあることで有名だが、『酉陽雑俎』には「葉限(しょうげん)」という娘を主人公にした物語があり、これが記録された世界でもっとも古いシンデレラ物語だといわれている。
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