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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/図書編
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
列女伝
レツジョデン
伝記
 中国、前漢時代に作られた書で、封建的な儒教道徳を基準にした女性のための教育書、教訓書。劉向(りゅうきょう)(前77~前6)の撰。
 簡狄(かんてき)、姜嫄(きょうげん)、堯帝(ぎょうてい)の二人の娘など神話上の女性に始まり、漢代に至るまでの有名な女性の伝記が記されている。女性たちはそれぞれの徳目によって分類されており、「母儀伝」「賢明伝」「仁智伝」「偵順伝」「節義伝」「辯通(べんつう)伝」「孼嬖(げっぺい)伝」の7巻から成る。古くは班昭の撰といわれる『続列女伝』が第8巻となっていたが、後にこの部分が切り離されたので、これを除いた7巻は『古列女伝』と呼ばれることもある。
 古代の有名な女性の伝記があるという点で興味深いともいえるが、いかんせん儒教的道徳の教訓書なので、読んで楽しいものでもない。
 たとえば、「母儀」は母の手本という意味だが、ここには「孟母断機(もうぼだんき)」の故事で知られる孟子(もうし)の母の伝記が含まれる。あるとき、まだ若かった孟子が学校を途中でサボって帰宅したところ、母が織っていた機糸を断ち切り「学問を途中で止めるとはこういうことです」と叱った。おかげで孟子は偉くなったという話である。
また、孼嬖とは悪女という意味だが、ここには有名な妲己(だっき)の伝記が含まれる。つまり、殷(いん)の紂王(ちゅうおう)はこんな悪女を溺愛したために国を滅ぼすことになったという話である。
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