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閼伯と実沈 |
アッパクとジッチン |
中国神話 |
帝嚳(ていこく)の息子・星の神 |
中国神話の星の神。閼伯は辰星(しんせい)(東方の星)を司り、実沈は参星(さんせい)(西方の星)を司る。また、閼伯は火の神であり、実沈は水の神ともされる。辰星は東方、参星は西方に位置し、同時に見えることがなく、対立する星とされており、閼伯と実沈は兄弟でありながら仲の悪いことのたとえに使われる。
神話ではともに帝嚳の子とされ、閼伯が兄、実沈が弟である。曠林というところに住んでいたがとにかく仲が悪く、武器を持って争ってばかりいた。これを見た堯が閼伯を商丘(河南省商丘市)に住まわせ辰星の祭りを司らせ、実沈を大夏(山西省夏県)に移らせ参星の祭りを司らせたという。
このことがあって後、殷(商)王朝が閼伯の地に国を興したので、辰星のことを商星と呼ぶこともある。
なお、参星は恋人たちの愛が貞節で堅固であることを象徴する星だといわれる。 |
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