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| 尹喜 |
| インキ |
| 道教 |
| 神仙・『老子道徳経』の伝道者 |
老子から道教の根本経典である『老子道徳経』を授けられ、後世に伝えたとされる伝説上の神仙。無上真人ともいう。
伝説では、尹喜は母が昼寝の最中に空に包まれる夢を見て妊娠したという不思議な人物である。若いときから聡明で、天文に精通し、やがて西方にある函谷関という関所の長官になった。ある夜、東の空の瑞祥の大気が西に流れるのを見た尹喜は、すぐにも聖人が西に行く兆しだと理解した。
ここにやってきたのが老子で、周の衰退を予期して国を去ろうとしているところだった。だが、これが聖人だとわかっていた尹喜は正装して出迎え、大いに歓迎した。
そこで、老子はその地に滞在し、五千字あまりの『道徳経』を記して尹喜に託し、千日後に蜀の青羊市で再会しようといってから、金色の光に包まれて昇天した。そして、尹喜は老子の教えどおりに修行し、千日後に老子と一緒に昇天したのだという。 |
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