|
乳母娘娘(娘々) |
ウバニャンニャン |
道教 |
産後の母体の守護女神 |
産後の母体を守ってくれる道教の女神。奶奶(ないない)娘娘ともいう。産後の母体の健康回復が遅れたり、母乳が出ないなどの問題を解決するといわれている。この女神に願をかけてうまい具合に乳が出るようになると、乳房に似た円錐形の白い饅頭を願ほどきの礼として備える習慣がある。
道教では、子授けから出産まで、子孫娘娘、送子(そうし)娘娘、催生(さいせい)娘娘などの娘娘神(女神)が担当するが、出産後の母体や子供の健康についても各種の娘娘神が担当している。このような女神には乳母娘娘のほかに、眼光娘娘、痘疹(とうしん)娘娘、瘢疹(はんしん)娘娘などがいる。
眼光娘娘は眼病治癒の女神で、母体や幼児の眼病一切を担当する。痘疹娘娘は天花娘娘ともいい、天然痘(疱瘡)にかからないように守ってくれる女神である。また、瘢疹娘娘はソバカス、腫物、吹出物などの各種の皮膚病から守ってくれる女神だという。 |
|
|