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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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王亥
オウガイ
中国神話
殷の祖神
 殷王朝の祖先とされる中国神話の神。契の子孫で、上甲微の父・王恒の兄にあたる。契の説話などから殷族は鳥トーテムを持つと推測されているが、王亥も鳥と関係が深く、その神像は「両手で鳥を操り、その頭を食う」(『山海経』)という姿に描かれている。
 伝説によると、当時、殷族は遊牧民として東方で暮らしており、王亥と王恒の兄弟は貿易のために北方の有易国を訪れた。ここで王亥は有易国の王・綿臣の妻と密通し、このために綿臣に殺され、王恒も戻って来なかった。そこで、新しく殷族の王となった王恒の子・上甲微が河伯から軍隊を借り、有易国を攻め滅ぼしたという。そして、この後に殷族は大いに繁栄し、湯王の代についに夏朝を滅ぼしたのだという。なお、河伯は殷に手を貸したとはいえ、滅びた有易に同情し、その土地から脱出させた。この民が揺民(嬴民)であり、秦族の祖になったという。
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