|
花神 |
カシン |
道教 |
花の守護神 |
中国の花の守護神。かつて西湖のほとりにあったとされる花神廟(かしんびょう)に祀られていた神々や、中国神話の女神・女夷(じょい)がいる。中国人は花が好きなので、花神の数も多く、様々な伝説がある。
西湖の花神廟については、李公衛という清代の巡撫(じゅんぶ)がここを訪ね、自分自身の像を彫らせて花神たちの間において、みなに祀らせたという話がある。後にこれを知った高宗乾隆帝(在位1735~95)が腹を立て、李公衛の塑像を破壊させ、改めて湖神および花神、花后の像を彫らせたという。また、花神廟の中の荷花神(蓮の花の女神)はとくに美しく、ある男がこの女神像に恋をしたという伝説もある。恋した男は廟の中に泊り込むほどの熱のあげようだったが、ある日、女神像を抱いた状態で死んでいたという。
女夷も花神とされることがあるが、本来は春夏に万物の成長を司る女神である。 |
|
|