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河伯 |
カハク |
中国神話 |
黄河の神 |
中国神話、道教における黄河の神。広い意味で川の神全般を指すこともある。
黄河の神である河伯は数多い川の神の中でも最も重要で、豊作や降雨を授ける力があるとされている。すでに殷の時代から河伯に対する祭祀が行われ、牛などが犠牲にささげられた。人間の女子が犠牲とされた時期もあり、巫女などが住民中の娘を花嫁として飾り立て、ベッドに寝かせて川に沈めたという。
広く行き渡っている説では、冰夷(馮夷)(ひょうい)という男が渡河中に溺死し、天帝から河伯に任じられたという。道教では、冰夷は薬を飲んで水の仙人となり、河伯になったとしている。
その姿について、かつて暴風雨の中に出現した河伯は水の車に乗り、二頭の龍に車を引かせ、螭(みずち)をそえ馬にしていたという伝説がある。
また、河伯は人の頭に魚の体をしているともいわれ、明朝ころからは龍の一種と考えられるようになったといわれている。 |
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