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関聖帝君 |
カンセイテイクン |
道教 |
武神、財神 |
『三国志』の英雄・関羽が神格化された道教の神。関帝ともいう。
関羽は義に厚く、勇猛なだけでなく、清廉でもあった。また、悲劇の武将として戦死したことから、民衆の同情を集め、中国で最も崇拝される神となった。
武神、財神、城池守護神、伏魔神など様々な性格があり、関羽を祀った関帝廟は中国のいたるところにある。また、東南アジアや日本にもある。仏教や儒教でも神格化されており、仏教では関帝菩薩、伽藍菩薩、儒教では文衡聖帝と呼ばれる。
人気の高い神なので関羽の霊験譚は無数にあるが、袁枚の『子不語』に関帝廟に関するちょっと変わった伝説がある。それによると、いくら関帝の霊験が優れているからといって、全国各地の関帝廟の数は多すぎるので、そのすべてに行くわけにはいかない。このため、小さな関帝廟には代理の神が派遣され、人々の相談に乗っているのだという。
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