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| 夔 |
| キ |
| 中国神話 |
| 堯帝の楽官 |
堯と舜の臣下で、楽官として音楽を司り、若者たちに教えたとされる中国神話の神。一本足の神で、石の楽器を打って演奏すると、鳥獣たちが舞ったといわれる。また、春神であり、春雷と関係が深く、夔の一本足は天から大地へ落ちる電光なのだという。夔の音楽で鳥獣が舞うというのも、農耕社会において春を祝う祭典での歌舞と関係があるという。
『山海経』に一本足の怪物としての夔の話がある。それによると、東海中の海上七千里のところに流波山があり、山上に夔がいる。牛のような姿で、青黒く、角はなく、一本足である。水中に出入りすると必ず風雨が起こる。その光は日月のようで、雷のような声を発する。黄帝がこの怪物を捕らえて、その皮で太鼓を作り、雷獣の骨で叩くと、五百里四方のとどろき、威勢を示したという。
ここで怪物とされている夔が、楽官である夔の原型だといわれている。 |
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