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堯 |
ギョウ |
中国神話 |
五帝の一人 |
五帝の一人で、帝嚳(ていこく)についで中国の帝王になったとされている神。帝嚳の子にあたる。
堯に関する伝説は相当に歴史化されているようで、その内容には人間くさいものが多い。よく知られているのは、堯が絵に描いたような模範的な有徳の王だったという話だ。帝王だったにもかかわらず、堯は黒色の衣服をき、赤色の車に乗り、白色の馬に乗るなど質素な暮らしをし、いつも民の生活のことを心配するあまり体はやせ衰えていた。年老いて権力を譲るときが来ても、自分の子だからといって優遇はせず、最も帝王にふさわしい男を選んだという。この結果、平民出の舜が次の帝王になることができたのである。
とはいえ、堯の6人の配下が天体の運行や季節の動きを司るなど神話らしい部分がないわけではない。また、堯の時代には獬豸(かいち)(正しい裁きを下す一角の羊)などの霊獣も数多く存在していたという。
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