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禺彊 |
グウキョウ |
中国神話 |
中国神話 |
中国神話の海神であり、風神だが、風神としては疫病(えきびょう)を運ぶ瘟神(おんしん)の性格もある。一説によれば黄帝の子であり、『山海経』によれば、人の顔に鳥の体をしており、青蛇を二尾耳飾にし、青蛇を二尾踏みつけているという。
天帝の命令で、渤海(ぼっかい)の東方に浮かぶ漂う五つの島々を安定させるという働きをしたことがある。これらは聖仙たちの住む岱輿(たいよ)、員嶠(いんきょう)、方壺(ほうこ)、瀛洲(えいしゅう)、蓬莱(ほうらい)の島々で、根がなかったため、波のためにたえず上下し、どこへ移動するかわからなかった。そこで、天帝から命じられた海神の禺彊は15匹の巨大な亀を動員し、一回六万年、三交代制でこれらの島々を頭で支えさせた。このおかげで、五つの島々は揺れ動くことなく、安定するようになったのだという。
袁珂(えんか)氏の説によれば、鳥の姿は風神としてのもので、海神としては手足のある魚の姿で、二頭の龍にまたがっているという。 |
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