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玄天上帝 |
ゲンテンジョウテイ |
道教 |
北方七宿の神 |
道教の北方の神。玄武(げんぶ)、真武君(しんぶくん)ともいう。
中国では古くから北方の神として玄武が信仰されていた。これは二十八宿のうち北方に位置する斗、牛、女、虚、危、室、壁の七宿を神格化したしたもので、亀と蛇が合体した姿をしている。この玄武が道教に取り込まれたのが玄天上帝だが、描かれるときは人間の姿で、本来の玄武はその足元に配置される。
道教の伝説では玄天上帝は元始天尊の化身であり、太陽の精によって浄楽王国の善勝夫人の胎内に宿り、14ヵ月で誕生したという。15才で修行の道に入り、玉清聖祖紫虚元君(ぎょくせいせいそしきょげんくん)に出会って42年間修行に励み、玉帝に認められて天上界に召された。殷の紂王(ちゅうおう)の時代に玉帝から地上の妖魔退治を命じられると、ザンバラ髪のまま黒袍(こくほう)をまとい、鎧兜に身を固め、六丁六甲(ろくていろっこう)らの神兵を率いて敵を鄷都(ほうと)の獄へ閉じ込めた。この功績で玄天上帝の称号を与えられたという。
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