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孔子 |
コウシ |
中国神話 |
儒教の祖 |
中国の春秋時代に儒学を創始した思想家(前551~前479)。
「怪・力・乱・神については語ったことがなかった」といわれる孔子は本来的には現実主義的な思想家で、神のような存在とは程遠かったといえる。だが、孔子は母が架空の霊獣である麒麟(きりん)に感じて生まれたといわれるように、その伝説には神秘的なものが多く、死後にかなり神格化されたことがわかる。
特に孔子を神格化したのは漢代に登場した讖緯(しんい)思想で、ここで孔子は完全に超人的な神格を持つ宗教的信仰の対象とされ、様々な予言を行ったとされている。
道教では孔子を重要な神とはしていないが、陶弘景(とうこうけい)の『真霊位業図』で第三階位の真仙の一人として孔子の名があるように、数多い神の中の一人になっている。また、仏教でも孔子は仏の弟子だったというように、孔子を神として扱うことがある。 |
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