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広成子 |
コウセイシ |
道教 |
神仙 |
黄帝に「至道の精髄」を授けた中国古代の神仙。老子の化身だという説もある。
『神仙伝』などによると、広成子は崆峒山(こうどうさん)(河南省)上の石室に住み、黄帝がここを訪ねて「至道の道の要旨」について質問した。広成子がこれを拒否すると、黄帝は一度は退いたが三ヵ月後に再び訪ねた。すると、広成子は「精神を安静、清浄に保ち、肉体を疲労させず、精気を動揺させなければ、長生を手に入れることができる。わしは心を純一にし、和の境地に身をおくことで、1200歳の今も老衰を知らない。わしの道を会得すれば、上は皇帝となり、知らなければ死んでも土になるだけだ。わしは無窮の間に入り、無極の野に遊び、日月とともに輝き、天地とともに永久不変の存在である。他はことごとく死滅しようと、わしのみは生きながらえるのじゃ」といい、自然と一体になる道を皇帝に授けたのだという。 |
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