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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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黄石公
コウセキコウ
道教
神仙
 漢の高祖(在位前201~前195)の功臣・張良に太公望(たいこうぼう)の兵法書を授けた神仙。
 まだ高祖に使える以前、張良は下邳(かひ)(江蘇省(こうそしょう))にいたことがあった。あるとき、粗末な老人が橋の上から履物を落とし、「拾ってきてはかせろ」と張良にいった。相手が老人なのでとにかくいわれたとおりにすると、「五日後早朝にここに来い」といった。張良がそうすると老人はすでに来ており、「遅れるな。五日後にまた来い」といった。だが、同じことが繰り返されたので、張良はついに夜中からそこで待った。するとやってきた老人は張良に太公望の兵法書を授け、「13年後、済北の穀城山(こくじょうざん)の麓に黄色い石がある。それがわしだ」といって立ち去った。
 この兵法書のおかげで、張良が前漢樹立に大いに貢献したのは当然だが、13年すると老人にいわれた場所で本当に黄色い石を見つけた。そこで張良は黄石公の祠(ほこら)を建てて祀(まつ)ったという。
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