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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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句芒
コウボウ
中国神話
東海の海神
 伏羲(ふっき)の補佐として東方を治めたとされる中国神話の神。一説によると、少昊の子であり、西方の神である蓐収とは兄弟に当たる。『山海経』では、人頭鳥身で、二頭の龍に乗っているとしている。
 五行思想では東は木と春に通じるので、句芒は木を治め、春を治める神ともされる。春神としての句芒は手に円を描くためのぶんまわし(一種のコンパス)を持っている。東方は太陽の上る場所であり、その名の通り日の出の太陽の放つ光芒の象徴でもあるという。
 かつて秦の穆公(ぼくこう)(在位前659~前621)の前に現れたという伝説がある。その日、穆公が廟にいると、門の左の方に鬼神が現れた。四角形の人間の顔をし、体は鳥で、白い服を着ていた。そして、「恐れることはない。天帝の命令でそなたの寿命を19歳延ばすためにきたのだ」といった。そこで、穆公が鬼神に名を尋ねると、「わしは句芒だ」と答えたという。
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