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五家之神 |
ゴカノシン |
道教 |
財福の動物神 |
天津地方を中心とした中国北方地方で巫女たちの守護神として信仰されていた五種類の動物神。財福神でもあり、一般の商家などでも信仰されていた。五大将、五大仙、五大家などとも呼ばれる。
五家之神とされている動物は胡仙(狐)、柳仙(蛇)、黄仙(イタチ)、白仙(ハリネズミ)、灰仙(ネズミ)で、それぞれを胡大爺、柳大爺、黄大爺、白大爺、灰大爺と称する。女性と考えた場合は、胡奶々、柳奶々のように称するという。
中国の呪術には搬運といって動物霊を使役して他人の金や米などの財産を盗み運ばせる術があった。その有名なものとして猫鬼があるが、北方では五家之神が使われた。このため、五家之神に憑かれた家は富裕を保つという俗信もあったといわれる。
しばしば人にとり憑く神なので、日本の犬神のように恐ろしいところもあったという。 |
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