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            | 渾沌 |  
            | コントン |  
            | 中国神話 |  
            | 中央の帝 |  
            | 最古の天帝ともいえる中国神話の神。渾沌という名は宇宙のはじめのまだ形のない混沌に通じており、これに形を与えようとしたために、渾沌が死んでしまったという説話が『荘子』に記されている。 それによると、昔、南海の帝は儵(しゅく)、北海の帝は忽(こつ)、中央の帝が渾沌だった。
 儵と忽はときどき渾沌の領地で会い、渾沌は両者を厚くもてなした。
 儵と忽はどうすれば渾沌の恩に報いられるか考え、「どんな人にも7つの穴があり、見たり、聞いたり、食べたり、呼吸をしたりするが、渾沌にはそれがない。だから、われわれで7つの穴を開けてやろう」ということになった。それで、毎日ひとつずつ穴を開けていったが、7日たつと渾沌は死んでしまったという。
 形のない渾沌は不気味なせいか、後の時代になると、犬のようで、内臓がなく、見ることも聞くこともできない怪物とされた。
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