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左慈 |
サジ |
道教 |
神仙 |
『三国志』で有名な魏の曹操(そうそう)を翻弄したことで知られる神仙。
廬江(ろこう)(安徽省(あんきしょう))出身で、後漢末の世に絶望して道を学び始め、変化隠身の術に通じ、鬼神を使役することができたという。
この噂を聞いた曹操は何とかして左慈を殺そうとしたが、何をしても無駄だった。
あるときは左慈を召しだし、一年間も石室に閉じ込めて穀断ちさせた後に引き出したが、左慈の顔色はもとのままだった。また、左慈を捕らえて拷問にかけようとしたが、牢役人が牢に行くと牢内の者がみな左慈になってしまい誰が誰なのか見分けがつかないということもあった。このため、曹操はついに左慈を殺すことができなかったという。
こうしたことがあった後に左慈は霍山(かくざん)に入って九天丹(きゅうてんたん)という仙薬を調合し、昇天したという。また、この仙薬の秘法は葛玄(かつげん)に伝授されたという。 |
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