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三清尊 |
サンセイソン |
道教 |
道教の三大最高神 |
道教の三大最高神である、元始天尊、霊宝天尊(太上道君)、道徳天尊(老子)の三神のこと。道教では天上界に玉清境、上清境、太清境という三つの天があると考え、順に元始天尊、霊宝天尊、道徳天尊が主宰しているとする。これら三神が三清尊と呼ばれるのはこのためである。
また、道教経典の集大成である『道蔵』は洞真部、洞玄部、洞神部、太玄部、太平部、太清部、正一部からなり、洞真、洞玄、洞神を三洞、太玄、太平、太清、正一を四輔という。このうち道教の根本となるのは三洞だが、これら三洞も三清尊によって説かれたといわれる。つまり、元始天尊が洞真部を、霊宝天尊が洞玄部を、道徳天尊が洞神部を説いたのだという。したがって、教義的にもこれら三神が道教の根本にあることになる。
重要な神なので、道教寺院などでは必ず、これら三神が本尊のように祀られている。 |
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