ようこそ。ここは草野巧のホームページです。
フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
フランボワイヤン・ワールド・トップ中国神話伝説ミニ事典目次神様仙人編目次
山都
サント
中国神話
江西省の山神
 南康(なんこう)(江西省)に住んでいたという山神。形は人間のようで、身長は二尺あまり、色は黒く目は赤く、体は黄色い髪の毛で覆われている。ただし、自由自在に姿を変えるという。
 三都神が住んでいるのは奥深い山の中で、石をひっくり返しては蟹(かに)を見つけて食べているという。巣は樹木の上にあり、三尺ほどの大きさで、全体として見ると木筒のようだが、横に穴が開いており、とても軽い。内側は鳥の卵のような形をしており、すべすべで、鮮やかな色をしている。巣は二つ重なっており、中央でつながっており、地元では「上が雄の巣で、下が雌の巣だ」といわれていたという。また、中央の寝床の部分には羽毛が敷かれているという。
 伝説によると、南宋のころ、三都神の住む樹木を切り倒し、その巣を家に持ち帰った者がいた。すると、その日の夜中にその者の家から出火し、丸焼けになってしまったという。
Copyright(C) 草野巧 All Right Reserved