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三茅君 |
サンボウクン |
道教 |
神仙 |
漢代に三人兄弟全員が神仙となった茅盈(ぼうえい)(大茅君)、茅固(ぼうこ)(中茅君)、茅衷(ぼうちゅう)(小茅君)のこと。三茅真君ともいう。
長男の茅盈を中心にした次のような伝説がある。盈は前145年の生まれで、18歳から北岳恒山にこもって修行し、ついに道を究めて西王母から『太極玄真経』を授けられた。
49歳のとき帰省すると、父は大いに怒って杖で盈を打とうとしたが、その瞬間、杖が粉々に砕けて飛び散った。このころ、二人の弟たちは出世し、それぞれ郡の長官に任命されたが、盈は「自分は人間界の官職にはつかないが、来年には天界の官職に就きます」といった。そして、その日が来ると、本当に大勢の仙人にお祝いされて昇天した。そこで、二人の弟たちも官職を捨て、句曲山(こうきょくざん)(茅山)で兄の教えを請い、仙人になったという。
また、三茅君は後年、呉越の神仙を統(す)べ、山岳地帯を治めるものとして崇拝されたという。 |
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