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四凶 |
シキョウ |
中国神話 |
四方の守護神 |
塞(さい)の神として四方の境を守ったとされる中国神話の四人の悪神たち。堯(ぎょう)から天下を譲り受けた舜(しゅん)が最初の仕事として四人の悪神たちを四方に追放し、塞の神として四方を守らせたという伝説がある。
一説によると北方に追放されたのは共工(きょうこう)、南方は驩兜(かんとう)、西方は三苗(さんびょう)、東方は鯀(こん)だという。このうち、共工は黄帝(こうてい)と争ったこと、鯀は天帝に命じられた治水に失敗したことで有名である。また、驩兜は南蛮の神、三苗は苗系の諸族をそのまま悪神としたものだという。
別な説では、渾敦(こんとん)、窮奇(きゅうき)、檮杌(とうこつ)、饕餮(とうてつ)が四凶とされる。みな悪獣の姿を持つ者で、渾敦は六本足で四つの翼がある。窮奇は牛のような体をしており、翼がある。檮杌は人の顔に虎のような体で、毛の長さが2尺、猪の牙があり、戦うことしか知らないとされる。饕餮は人の頭に牛の体、脇の下に目があるが、もとは南方で崇拝された神だという。
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