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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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十巫
ジップ
中国神話
一旬(十日)を司る巫女
 暦法上の単位である一旬(いちじゅん)(十日)を司るとされる中国神話の巫女(ふじょ)。巫咸(ふかん)、巫即、巫肦(ふはん)、巫彭(ふほう)、巫姞(ふきつ)、巫真、巫礼、巫抵、巫謝、巫羅(ふら)の十人がいる。このうち、巫彭と巫咸は彭咸と呼ばれ、巫祝者(ふしゅくしゃ)たちの祖神とされている。また、黄帝(こうてい)の時代に巫彭は医薬を発明し、巫咸は銅鼓を作ったともいわれている。
 十巫に類した巫女は他にもいるが、基本的に彼女たちはみな崑崙山(こんろんさん)のようなはるか西方の土地にある霊山に住んでいるらしい。医薬と関係が深く、不死の薬を含め様々な種類の薬を持っている。この薬で治療されたものとしては、弐負とその臣下の危に殺された天神のあつ窳(あつゆ)が有名である。
 『山海経』では、はるか西方の土地にこれらの巫女たちが住む巫咸国があり、右手に青蛇、左手に赤蛇を持ち、登葆山(とうほうざん)によって天界と行き来しているという。
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