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十王 |
ジュウオウ |
道教 |
冥界の神 |
中国の仏教や道教の冥府におり、死者の罪業を量るとされている十人の裁判官。秦広王(しんこうおう)、初江王(しょこうおう)(または楚江王(そこうおう))、宋帝王、五官王、閻魔王(えんまおう)、変成王(へんせいおう)(または卞城王(べんじょうおう))、泰山王、平等王、都市王、転輪王がいる。
仏教と道教の混交から生まれた考え方で、人は死んで生まれ変わるまでの中有の期間に各十王の庁を巡り、各王の裁きを受けるとされる。この裁きによって、地獄に行くか、畜生道に行くか、再び人間として生まれ変われるかなど、次世の生処が決まるのである。死者が十王を訪ねる日も決まっており、死者は初七日(1週目)に秦広王の庁を訪ね、次いで二七日(2週目)から七七日(7週目)まで1週ごとに初江王から泰山王まで、その後100日、一周忌、三周忌の日に残りの王を訪ねるとされる。閻魔王といえば、仏教では冥府全体を支配する大王だが、ここでは十王の一人になっているという特徴がある。 |
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