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舜 |
シュン |
中国神話 |
五帝の一人 |
五帝の一人とされる中国神話の神。堯(ぎょう)とともに有徳の模範とされる帝王で、一説によると目の中に二つずつ瞳があったという。
舜は平民出身で、瞽叟(こそう)という盲目の父、継母、義弟の象、義妹のか手(かしゅ)という家族がいた。家族たちはみな性格が悪く舜を殺そうとさえしたが、舜は孝行を尽くした。
年老いた堯帝はその評判を知ると、自分の子ではなく舜に権力を譲ろうと思い、娥皇(がこう)と女英(じょえい)(湘君(しょうくん)、湘夫人)という二人の娘を妻として与え、9人の息子を舜とともに暮らさせて、舜が本当に有能かどうか試みた。
このとき、舜は二人の妻の助けで様々な困難を乗り越え、ついに帝王の地位に就いたのだという。
帝王となった舜は四凶を追放して東西南北の四極を守らせるなどの活躍をし、堯と同じようにその位を自分の子には譲らず、治水に貢献した禹(う)に譲った。最後は南方に巡幸中、蒼梧(そうご)の野(湖南省)で死んだといわれる。 |
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