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嫦娥(恒娥) |
ジョウガ(コウガ) |
中国神話 |
羿(げい)の妻・月の女神 |
昔の中国では月にはヒキガエルが住むといわれた。このヒキガエルになったのが月の女神の嫦娥である。恒娥とも呼ばれる。
ある伝説では嫦娥は羿の妻である。10個の太陽のうち9個を射落としたことで知られる羿はその後、西王母をたずねて不死の薬を手に入れた。どういうわけか嫦娥がこれを盗み月へ出奔した。これ以来、嫦娥は月に住み、ヒキガエルはその化身だといわれるのである。このヒキガエルが後にウサギに変わり、月で不死の薬をついているのだという。
嫦娥に逃げられた羿は思い悩んで病気になってしまった。そこへ嫦娥の使いだという童子が現れ、「明日の夜は満月です。米の粉で満月のように丸い団子を作り、部屋の西北に供え、三度ご夫人の名前を呼んでください」といった。羿がそのとおりにすると嫦娥が天から降りてきて、再び羿と夫婦になったという伝説もある。 |
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