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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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鐘馗
ショウキ
道教
悪霊病気退治の神
 悪霊、邪気、病気を退治する神。日本では端午(たんご)の節句に武者人形として飾られる。
 唐の玄宗皇帝(685~762)がある大晦日にマラリヤにかかり、不思議な夢を見た。赤い小鬼が玄宗の玉笛と楊貴妃の匂い袋を盗み、「おれは人の喜びを憂いに変える虚妄(きょもう)という妖怪だ」といった。すると、そこへ破れた帽子に青い上着姿の大鬼が現れ、あっという間に虚妄を捕まえて食べ、「わたしは高祖皇帝(565~635)の時代に科挙に落第し、自殺した鐘馗です。高祖皇帝はそんなわたしを手厚く葬ってくれたので、その恩返しに天下の虚妄や妖怪を退治して回っているのです」といった。この瞬間、玄宗は目覚めたが、なぜか病気は完治していた。
 そこで玄宗は呉道子という著名な画家を呼び、夢で見たとおりの鐘馗の姿を描かせ、大晦日に鐘馗の絵を飾るように天下に広めた。それがいつの間にか5月5日の習慣に変わったのだという。
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