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湘君・湘夫人 |
ショウクン・ショウフジン |
中国神話 |
湘江の2人の女神 |
洞庭湖に流れ込む湘江(しょうこう)または湘水という川の2人の女神で、舜の妻だった娥皇(がこう)と女英(じょえい)のこと。2人をまとめて湘君または湘夫人とよぶこともあるが、娥皇を湘君、女英を湘夫人と呼ぶこともある。
娥皇と女英は五帝の一人である堯の娘で、舜の妻となった。帝王となった舜は四悪の追放など行った後、南方に巡行し、蒼梧(そうご)の野に崩じた。娥皇と女英もこの征服行に従い、舜の後を追って湘江で水死し、湘君、湘夫人という女神になったのだとされる。
湘君、湘夫人はその後は湘江が流れ込む洞庭湖の島に住み、しばしば川の淵を訪れた。また、二人は川の流れの息吹と通じており、水を自由に操って水の渦や驟雨を引き起こす力があったという。
『史記』には、秦の始皇帝が長江から湘山にいたったとき暴風に襲われて進めなくなったが、それこそ湘君、湘夫人が埋葬された祠(ほこら)のある場所だったという話がある。 |
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