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織女 |
ショクジョ |
中国神話 |
天帝の娘・織物屋の祖師 |
天帝(黄帝)の娘とされる中国神話の天女。天帝の孫娘で、王母娘々(おうぼにゃんにゃん)(西王母)の外孫だという説もある。一年に一度、七夕の夜にだけ天の川を渡って会うことができるという牽牛星(けんぎゅうせい)と織女星(しょくじょせい)の伝説が有名だが、機(はた)を織るのが仕事なので、織物屋の祖師ともいわれる。
ある伝説によると、織女は天の川の東岸で暮らしており、朝から晩まで機を織り、雲錦の天衣を織っていた。仕事は忙しく、織女は人並みに着飾ることも、化粧をすることもできなかった。これを見た天帝は気の毒に思い、織女を天の川の西に住んでいる牽牛(天の川の西で牛を引いているとされる星)という牛飼いの若者と結婚させた。ところが、結婚してからというもの、織女はいつも牽牛と一緒に過ごし、機を織る仕事をやめてしまった。天帝は大変怒り、織女を天の川の東へ戻した。そして、一年に一回だけ、牽牛に会うことを許したのだという。 |
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