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二郎真君 |
ジロウシンクン |
道教 |
英雄神・治水神 |
四川省灌(かん)県の灌口(かんこう)にその神廟(しんびょう)があることから灌口二郎とも呼ばれる神。洪水を治めたとか、洪水を起こす龍を退治したなどという多数の伝説があり、『西遊記』でも孫悟空を敗走させるほどの活躍をする。人気も高い。
一説によると、秦の昭城王(紀元前307~251)の時代、蜀(しょく)の太守となった李冰(りひょう)の次男・李二郎が二郎真君だという。李冰という人物自体が蜀の洪水を治めて神となったといわれる人物なのだが、二郎真君の神話では、李冰は実は洪水の解決を次男の李二郎に命じたのだとされている。そこで、李二郎は洪水の原因を求めて山河を歩き回り、その間に7人の猟師を従者にする。その後、洪水を起こしていた龍を発見するや、李二郎は三尖両刃の刀を振りまわし、従者とともに追い掛け回し、ついに龍を捕らえて鎖で縛り上げて深淵に沈めた。こうして洪水が治まったことから、親子ともども神として祀られたのだという。 |
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