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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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秦叔宝と胡敬徳
シンシュクホウとコケイトク
道教
門神
 道教の代表的な一組の門神。秦叔宝(秦瓊(しんけい)。?~638)、胡敬徳(尉遅恭(うつちきょう)。587~658)はともに実在の人物で、唐の名将。
 一説によると、あるとき太宗皇帝(たいそうこうてい)が病になり、調べてみると、宮中の奥御殿の門外で鬼たちが大声をあげて騒いでいるのがわかった。このため、数多い宮殿や院に住む宮人たちも眠れずに困っていたのだ。このとき、秦叔宝が「わたしと胡敬徳が武装して門前に立ち、鬼たちを取り締まりましょう」と申し出た。そこで、太宗がそれを許すと、その夜から鬼たちの騒ぎが嘘のように止んでしまった。とはいえ、太宗は二人が寝ずの番をするのは気の毒だったので、斧を持って恐ろしい形相をしている二人の肖像画を画師に描かせ、それを二人の代わりにしたのだという。
 この二人が門神の代表となったのは『西遊記』の影響だが、この物語では太宗は竜王の怨念に苦しんだことになっている。
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