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神荼と欝塁 |
シントとウツリツ |
中国神話 |
門神の兄弟 |
鬼の出入り口である鬼門を守っていたとされる中国神話、道教の二人組の門神。
一説によると、昔、東海中に度朔山(どさくさん)という山があり、山上に巨大な桃の木があった。桃の木には三千里にもわたってくねくねと広がる枝があり、この枝の北東の隙間に鬼門があって鬼の出入り口となっていた。
ここで鬼を取り締まるのが神荼と欝塁の仕事で、門のそばに立って出入りする鬼たちをいちいち取り調べ、道理をわきまえず、人間に害悪をなすような鬼を見つけると葦で編んだ縄で縛り上げ、飼っていた虎に食わせたのである。
そこで、この二神の働き振りが立派なことを知った黄帝が、人々の家の門に大きな桃の木の人形を立て、神荼と欝塁、さらに虎の絵を描き、葦の縄をぶら下げて悪鬼や悪霊を追い払うようにしたのだという。なお、神荼と欝塁の絵を門の左右に飾る場合、左を神荼、右を欝塁にするという。 |
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