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西王母 |
セイオウボ |
中国神話 |
女仙人の監督者・西方の神 |
中国神話ですべての女仙人を監督するとされている、崑崙山(こんろんさん)の女神。不死の薬を持ち、死んだ人間を再び生かすことができる。道教では九霊太妙亀山金母(きゅうれいたいみょうきざんきんぼ)、金母元君、王母娘々(おうぼにゃんにゃん)などと呼ばれる。
崑崙山は中国西方にあるとされる天界に通じる山で、目もくらむパラダイスである。当然、西王母は絶世の美女とされるが、『山海経』では、虎の歯、豹の尾があり、頭に髪飾りをつけているとされている。これについて、古い時代には女媧が生育神であり、西王母は死神だったからだとする説がある。古代人にとっては生きることと死ぬことは同じであり、死は第二の生の始まりであったため、西王母に再生の機能が与えられたのだという。
古くから民衆に支持された女神で、紀元前3年に、何万人もの山東地方の民衆が不死が保証されるお守りを持って西王母を訪ねようとしたという話がある。 |
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