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顓頊 |
センギョク |
中国神話 |
北方の天帝 |
五帝の一人で、黄帝についで中国を治めたの帝王とされている神。高陽(こうよう)とも呼ばれる。黄帝の曾孫(そうそん)で、鯀(こん)や禹(う)の祖先にあたる。当初は北方の天帝だった。
洪水神・共工(きょうこう)と帝王の座を争い、打ち負かしただけでなく、天地の分離を行った責任者でもある。というのも、古い時代には天地は今よりも近く、天上の神も地上の人間も自由に行き来することができた。このため、反逆者・蚩尤(しゆう)は黄帝と争ったとき地上の人々を煽動することができ、とくに苗族(みゃおぞく)の人々が帝意に背くようになった。そこで、顓頊は上帝となると重(ちょう)と黎(れい)という天神に命じ、天地を大きく引き離し、自由な交通を断ったのだという。
顓頊には生まれてすぐに死んだ3人の息子がいるが、その1人は揚子江に住んで瘧鬼(ぎゃくき)(マラリアの神)になり、1人は若水(じゃくすい)に住んで魍魎(もうりょう)となり、もう1人は子供たちにひきつけなどを起こさせる小鬼になったといわれる。
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