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蒼頡 |
ソウケツ |
中国神話 |
文字を作った神、学問神 |
木や石に刻するような古代の文字を初めて発明した神で、学問の神でもある。文字を作ったので制字先師といわれる。
黄帝の記録官だったが、鳥獣の足跡の細かい筋目が異なるのを見て文字を発明したという。蒼頡は天子のような立派な顔つきで、目が4つあり、生まれたときから書に優れていたという伝説もある。その鋭い4つの目で、見るものすべての特徴をつかみ、次々と文字にしたのである。文字の発明は人類にとって巨大な進歩だったので、蒼頡が文字を発明すると、天は喜んで粟を降らせ、文字によって迷信が打破されることを恐れた鬼は夜泣きし、龍は水中に逃げたという。
中国では昔から文字は尊重され、文字の書かれた紙は粗末に扱わないという習慣があった。この習慣は敬惜字紙といわれるが、違反すると文昌帝君や蒼頡の神罰を受けると信じられた。 |
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