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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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曹国舅
ソウコクキュウ
道教
八仙
 八仙の一人。小説『東遊記』では一番最後に八仙に加わった人とされている。
 ”国舅”は皇后の兄弟をさす言葉で、曹国舅は宋の曹太后(そうたいこう)(北宋の仁宗(在位1022~1063)の皇后)の弟だったという。若いころ、権勢をかさにきて人殺しまで犯してしまい、その罪を恥じて山中に隠棲し、修行を積んで仙人になったといわれる。ただし、どうしようもない人間だったのは曹国舅の弟で、曹国舅はその弟を恥じて隠棲したという説もある。
 まだ、修行中だったころ、鍾離権(しょうりけん)と呂洞賓(りょどうひん)がやってきて、曹国舅と問答をしたことがあるといわれている。「お前は何を修養しているのか」という問いに、「道です」と曹国舅は答えた。「道はどこにある」といわれて、曹国舅は天を指差した。「では天はどこにある」。この問いに曹国舅は自分の胸を指差した。すると、二人の仙人は喜び、曹国舅を神仙の仲間に加えたのだという。
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