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太乙救苦天尊 |
タイオツキュウクテンソン |
道教 |
地獄に落ちた人々を救う |
生前の罪のために地獄に落ちた人々すべてを救う神。
『道教霊験記』という本では、火炎と神光に包まれた姿をしており、蓮華座(れんげざ)に座り、口から火炎を吐く9頭の獅子が蓮華座を支えている。かなり高位の神らしく、周囲には数多くの真人、力士、金剛神王などを従えている。
この神に対する信仰はとくに台湾で盛んである。台湾では誰かが原因不明の病気になった場合、それは地獄に落ちた死者から発せられた救いを求めるメッセージだと解釈される。このような場合、この神に助けを求める儀式を行うことで、死者は地獄から救出され、遺族の病気も治ると信じられている。死者の遺族がこの神のおふだを持って神々に願うだけでも、死者は地獄から救出されるという。
仏教には亡者の身代わりとなってその苦しみを救う地蔵菩薩がいるが、この菩薩の役割を道教が取り入れたものだと考えられる。 |
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