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太歳 |
タイサイ |
中国神話 |
歳神、凶神 |
歳星(木星ともいう)と深い関係を持つ中国の凶神。
中国では古くから周天を北、東、南、西という順に12に分けて十二支を配置していた。ところが、天文学が進歩すると、歳星の動きが十二支とはちょうど正反対であることがわかった。そこで、歳星とは反対に動く太歳という架空の星が作られ、その位置するところがその年の名とされ、その方角が凶とされるようになったという。
一説によると、太歳は人君の象徴で、神々を率い、方位や季節を司り、歳の運行を統率する働きがある。そして、その方角に対しては天子の巡幸、戦争、宮殿の造営、辺境の開拓などを行ってはならず、また一般の人々が家を建てたり、垣根を作ったりする場合もその方角は避けなければならないという。
太歳は太歳星を追うようにして地面の中を移動する肉の塊のような怪物で、工事中に太歳が発見されたらすぐに工事をやめなければいけないという説もある。 |
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