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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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托塔天王
タクトウテンノウ
道教
武神
 道教の武神で、哪吒太子(なたたいし)の父である李靖(りせい)のこと。唐の太宗(たいそう)に仕えた著名な武将である李靖が伝説化したものといわれる。
 『封神演義(ほうじんえんぎ)』にも描かれているように、生まれたときから暴れん坊だった息子の哪吒太子との激烈な対立が有名である。一説によると、この対立は李靖が死後に昇天して天軍の総帥となってからも続いた。しかも、父より息子の方がはるかに強いので、李靖は困り果てて釈迦に訴えた。このとき、釈迦が手のひらに乗るほど小さく、どの方向から見ても釈迦の姿が正面に見える仏舎利塔を李靖に与えた。このため、哪吒太子も父に逆らうことができなくなったという。李靖は普通は手のひらに塔を持っており、そのために托塔天王と呼ばれるのだが、これがその説明でもある。
 なお、李靖は仏教においても毘沙門天(びしゃもんてん)の化身とされ、北方を鎮め、夜叉(やしゃ)や羅刹(らせつ)を支配する仏とされている。
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