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竹王 |
チクオウ |
中国神話 |
夜郎国(やろうこく)の英雄神 |
漢代ころまで中国南東地方(貴州省西境付近)に存在していた夜郎国の初代の王とされる英雄神。
伝説によると、ある娘が川で洗い物をしていると、節が三つある大きな竹が流れてきて女の両足の間に入った。どういうわけか、竹の中から赤子の鳴き声も聞こえた。そこで家に持ち帰って割ってみると男の子が出てきた。その子が成長し、優れた戦闘の才能を発揮してその地方を支配し、竹王となったという。竹姓を名乗ったのはもちろん竹から生まれたからである。竹王が入っていた竹を捨てた場所は竹林になり、そこが竹王の聖域とされたという。またあるとき、竹王は家来たちと大きな石の上で休憩し、羹(あつもの)を作るようにと命じた。水がないと家来がいったので、竹王は剣で大石に斬りつけた。と、そこから水が噴き出した。この水が川となったので、竹王水と呼ばれたという。 |
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