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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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中壇元帥(哪吒太子)
チュウダンゲンスイ(ナタタイシ)
道教
天界の神将の統帥(とうすい)
 現在も孫悟空と並んでテレビ漫画の主人公的人気を博している武神で、神兵や神将の統帥である。一般には哪吒太子と呼ばれ、『封神演義』では太公望姜子牙を助ける大活躍でもっとも人気の高いキャラとなっている。
 『封神演義』よりも古い説によると、哪吒は本来は玉皇上帝配下の大羅仙(だいらせん)という神将で、頭が三つ、目が九つ、腕が八本もあって天地を揺るがすほどの力持ちだった。いつのころか、下界に魔王がはびこっていたことから、玉帝の命令で托塔天王(たくとうてんのう)の子として生まれ変わった。ところが、生まれて数日のうちに東海龍王を殺すなど大変な騒ぎを起こし、父とも対立して、やむなく自分の体を切り刻んで自殺する。だが、その力を惜しんだ釈迦が蓮の茎や葉で骨や肉を作って復活させる。こうして復活した哪吒は天下の魔王たちを打ち下し、最後は玉帝の武将として、天門を守ることになったのだという。
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