ようこそ。ここは草野巧のホームページです。
フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
フランボワイヤン・ワールド・トップ中国神話伝説ミニ事典目次神様仙人編目次
趙昱
チョウイク
中国神話
隋朝の武将・河神
 隋代の嘉州(かしゅう)(四川省)の太守で、大河に住んでいた蛟(みずち)を退治したとされる伝説的人物。一説によると、英雄神として有名な二郎真君(じろうしんくん)とは趙昱のことだといわれる。
 伝説によると趙昱が嘉州の太守だったころ、犍為(けんい)地方の大河の淵に住む蛟がしばしば災害を起こした。そこで趙昱は人々を大河の両岸に集めて大騒ぎさせ、自分は刀を持って川に飛び込むと、激闘の蛟を退治した。人々は大いに喜び、それからは趙昱を神として崇拝したという。しかし、隋末に大乱が起こり、趙昱は官をやめて行方知れずになった。その後、嘉州で川が氾濫し、人々が「こんなときに趙昱様がいてくれたら」と嘆いたところ、ある日、立ち込める霧の中から白馬にまたがった趙昱が姿を現し、波の上を鞭(むち)を振りながら走り去るのが目撃されたという。
 後に、宋の太祖(在位960~976)が趙昱を祀る廟領(びょうりょう)を灌江(かんこう)の河口に賜ったという。
Copyright(C) 草野巧 All Right Reserved