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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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天仙娘々
テンセンニャンニャン
道教
出世・結婚・豊作などの神
 霊峰泰山(たいざん)の主神である東岳大帝(とうがくたいてい)の娘、玉女大仙(ぎょくじょたいせん)のこと。碧霞元君(へきかげんくん)ともいう。その像は美しくふっくらした顔立ちをし、まさに民衆の母親といった感じがある。
 東岳大帝は中国心霊界の王者的存在で、古くは泰山信仰=東岳大帝という図式があった。ところが、ある時期から天仙娘々の人気が上昇し、明代(1368~1644)には泰山信仰=天仙娘々といわれるほどの人気を得ていた。その人気は現在も変わらず、毎年数万の人々が、出産、商売繁盛などの現世利益を求めて天仙娘々のいる泰山を訪れるという。
 1008年、北宋の真宋皇帝(968~1022)が泰山を訪れたときのこと。山頂の古池から破損した石像が発見された。それが玉女像だったので、新たに大理石像を作り、立派な廟を建設してそこに納めた。同時に、「碧霞元君」という称号も与えた。天仙娘々の人気が高まり始めたのは、このときからだといわれる。
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