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東王公 |
トウオウコウ |
中国神話 |
男の仙人の管理者・東方の神 |
中国神話で男の仙人の監督者とされている東方の神。東王父、木公(ぼっこう)ともいう。道教では東華帝君と呼ばれる。
中国には古い時代には自然神として、日の出入りを司る東母、西母という神がいたが、この二神が東王公、西王母(せいおうぼ)という男女二神になったという。一説によれば、その姿は鳥頭人身で虎の尾があり、髪は白く、背丈は一丈ある。また、崑崙山(こんろんさん)には青銅の円柱の頂上に巨大な鳥が泊っており、左の翼で東王公を覆い、右の翼で西王母を覆っているという。
別な説では、東王公は名を「倪(げい)」、字を「君明(くんめい)」といい、まだこの世が出来上がっていない時代に碧海(へきかい)のほとりに生まれ、東方を司るがゆえに東王公と称したという。西王母ほど人気はないが、西王母に匹敵する神であり、初めて仙人になった者はまず東王公に報告し、次に西王母に報告しに行かなければならないといわれている。 |
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