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フランボワイヤン・ワールド
中国神話伝説ミニ事典/神様仙人編
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東方朔
トウホウサク
道教
神仙
 前漢代の神仙。漢の武帝(在位前140~前87)に侍従として仕えた人物だが、その行動は相当に奇矯だったらしい。伝説では、東方朔は自ら上書して武帝に採用されたが、その上書には自分の能力と容姿を自画自賛する言葉が並んでいたという。
 おそらくそのせいだろうが、神仙となってからの東方朔も少しも神仙らしくなく、むしろ風変わりな行動の方で知られている。東方朔は西王母が天界で栽培させていた、不老長生をもたらす桃を盗んで食べるという、孫悟空なみのいたずらをしたことで有名なのである。この話は当然、『西遊記』にも取り上げられている。『西遊記』では、東方朔は方丈山で東華帝君(東王公)に仕えているが、やって来た孫悟空に「このこそ泥野郎め、こんな所にいたか」などとからかわれるのである。泥棒の神・時遷に捧げられた詩に東方朔の名前があるのもこのためである。
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